1月25日開催の附属中学Ⅲ年生を対象とした2024年度の職業講話、44期・高橋秀明さんに講演をしていただきました。高橋さんはキンドリルジャパン・テクノロジーサービス(株)で、システムエンジニアとして、また、永年の経験を基に後進の指導に当たっておられます。
講演では、IT関連の仕事で使われている基礎的な専門用語、業界知識のついて解説に続き、システムエンジニアとしての経験、自己啓発・評価についてお話しいただきました。
高橋さんの講演を終えての感想と共に、受講した生徒からの感想文を紹介させていただきます。
「IT業界の仕事について~システムエンジニアに必要な資質~」
44期 高橋秀明
【経緯】生徒は学校の先生や両親以外の大人の知見を必要としております。昨年10月に、勤務する会社のボランティア活動で、探求学習のTA(ティーチングアシスト)を担当させていただきました。終了後に担当の先生とお話しさせていただく中で、私が思っている以上に生徒達は社会に出ている大人の知見を必要としていることを教えていただきました。帰宅の途中に立ち寄った実家で受け取ったのが「いずみ会報」。電車の中で読んでいると、人材バンクの登録というトピックを見かけました。母校のキャリア教育が目的のひとつと書いてあります。数時間前に話した先生の話がオーバーラップし、登録させていただくことにしました。
【内容】いきなりIT業界の話をしても業界用語が通じないので、前半で業界知識についてお話しさせていただきました。その上で私が一番話したかったことは、これまでSEとして経験してきたCareer Journeyです。またその経験から得た、SEとして必要な資質をまとめてご覧いただきました。当日の内容を少しだけ再放送すると、入社後数年間は「何がわからないかわからない」状態。ふてくされず、ひたすら目の前の疑問点だけは必ず解決するように心掛けた日々。ある日、サーバールームで怒られるも、答えではなく答えに至る考え方のアドバイスに刺激を受けてようやくSEとして目覚めた話・・・ひょっとしたらどこにでもある話なのかもしれませんが、実際に私が経験してきたリアルな話として紹介させていただきました。
【こぼれ話】てっきり今年もクラスルームで開催だと思っておりました。しかし、依頼のタイミングで定員400名の視聴覚ホールに中学Ⅲ年生全150名を集めて開催と聞き非常に焦りました。そのプレッシャーから、資料作成は開催1ヵ月前の12月時点でほぼ完成してました。また、スライドも100ページ近くなってしまい、50分で話せる量に減らすのに苦労しました。準備は万端で臨むことができました。当日はさすがに150名のプレッシャーは凄まじく、序盤は雰囲気に飲まれてしまいましたが、生徒達が私の話を好意的に受け止めてくれていることがわかってくると徐々に客席を見渡しながら落ち着いて話せるようになりました。これだけの人数の前でオフライン(対面)で話すことはなかなかないのでよい経験をさせていただいたと思っております。依頼を受けてよかったです。ありがとうございます。

受講した生徒からの感想文(受講生が多数なので、分割して掲載しています)