いずみ会は、旧都立大泉中学校・都立大泉高等学校の卒業生で構成される同窓会組織です

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1月11日開催の附属中学Ⅱ年生を対象とした2024年度の職業講話、32期・斉藤拓さんに講演をしていただきました。斉藤さんは、東京農工大学工学部教授として高分子材料の研究、及び、大学院生の指導にあたっておられます。
講演では、ご自身の研究室の様子を紹介していただきながら、大学教員となられた経緯、現在の理系研究の実態、更に、研究対象とされている高分子についてお話をしていただきました。
斎藤さんの講演を終えての感想と、受講した生徒の感想文を紹介させていただきます。
なお、斎藤さんの研究室については下記URLで紹介をされていますので、興味のある方は ご覧ください。
  〈参考〉斎藤研究室について https://web.tuat.ac.jp/~hsaitou/

  「大学教員(高分子材料分野)の仕事と研究」 32期 斉藤 拓

私の職業講話では、1)理系の大学教員になるには、2)大学教員の仕事、3)研究活動、についてお話ししました。私は不器用で中・高の成績もぱっとしませんでしたが、大学入学後に学生実験などのレポートを書きながら研究(高分子材料)に興味を持ち始め、大学教員になりました。私が大学教員になれたのは運とタイミングがよかったからです。また、楽しく教員を続けていられるのは、若い頃に音楽・絵画・読書などで培った感性や教養のおかげです。

私の講話に対する生徒さんからの感想文を楽しく読ませて頂きました。大学教員になるには業績重視で筆記試験はない、採用されても多くは限られた任期がある、勤務形態は裁量労働制が多い、研究や講義以外の仕事も多いこと、など初めて知った話しが多かったと思います。理系では偏差値よりも研究ができる環境・設備が重要、という話しに反応した生徒さんが多かったです。同じ研究室で少なくても3年間(学部で1年、大学院で2年)研究を続けますので研究環境が最重要です。私の研究室の設備を紹介しましたが、学生が研究を行える環境を整えるためには大学から配分される運営費だけでは足りないので企業との共同研究を行っています。私の専門分野(高分子材料)の説明に対しては、難しい内容にも関わらずその面白さを理解してもらえて嬉しかったです。文系志望の生徒さんには韓国の裁判所に特許裁判の証人として出廷したときの生々しい話しが興味深かったようです。  

生徒さんの感想文から、感性や知的好奇心を感じました。これは今取り組んでおられる「探究活動」の賜物と思います。「探究活動」は大学受験に直接は結びつかないかもしれませんが、それを介して身につけた感性や洞察力は、大学に入学してから、さらに社会に出てから必ず役立つはずです。大泉中・高の生徒さんが興味を持てるものに出会い、楽しいと思える人生を歩まれることを心から願っています。

 

      


  受講した生徒の感想文(受講生が多数なので、分割して紹介します)

   斎藤拓さん講演 生徒感想文 ①.pdf

   斎藤拓さん講演 生徒感想文 ②.pdf

   斎藤拓さん講演 生徒感想文 ③.pdf

   斎藤拓さん講演 生徒感想文 ④.pdf

   斎藤拓さん講演 生徒感想文 ⑤.pdf

   斎藤拓さん講演 生徒感想文 ⑥.pdf

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