1月11日開催の附属中学Ⅱ年生を対象とした2024年度の職業講話、32期・小泉成美さんに講演をしていただきました。小泉さんは、国税庁を退官されてから現在税理士をされています。
講演では「公務員になる事」をテーマとして、国家公務員、及び、政府特別法人の概要、国家公務員試験の概要と共に、税金についてもお話をしていただきました。
小泉さんが講演を行っての感想と、受講した生徒たちの感想文を掲載させていただきます。
「公務員になる事」 32期 小泉成美
私は、今回、国家公務員についての紹介と就職・起業という進路選択に参考となる話をさせていただきました。国家公務員と一言で言っても、行政府、立法府、司法府のそれぞれに関わる職の採用試験など、種類が多いこと、その中で、自分がどんな仕事をしたいかなどを考えてもらう機会になったかと思います。また、国家公務員の中には、一定年数の勤務などの条件を満たすと国家資格試験の一部免除規定があり、いわゆる士業につける制度も、興味を持ったようです。
就職・起業については、時代の流れによって、主要産業、人気産業が変わり、当初人気があり、大企業であるだけでは、風雪に耐えることができないことを話ました。私が就職した昭和59年(1984年)は、バブル期の走りで、日経平均が初めて1万円を超え證券、銀行などの金融が花形産業でした。しかし、40年たった今、証券・銀行は、生き残りをかけて統合を繰り返し、定年まで全うすることが難しい情勢になってしまっています。生活面でも、当時は、通信手段も黒電話しかなく、インターネットなど、世の中に存在すらしていません。それが、Windows95の登場から、加速度的に進化が進み、一人ひとりが携帯電話(パソコン)を所有し、あらゆる情報が瞬時に駆け巡る社会になっています。だからこそ、自分で感性を磨き、世の中に貢献できるものは何かを探すことの大切さも伝わったようです。起業するにも、「世の中の不便を解消するものを生み出すこと」という言葉に、気づきがあったようです。
大泉は、「探究の大泉」として、生徒自らが課題を見つけて探究していくことに力を入れているようです。生徒の感想の中にも、今回の話しが今後の探究活動に役立つという感想が多々ありました。
今回は、限られた時間で、多方面の話しをし過ぎた感もありますので、経済、産業の変遷など、個別のテーマで、生徒の探究のサポートができればと思います。
このような機会をいただき、ありがとうございました。これからの後輩たちの成長・活躍を楽しみにしています。

受講した生徒の感想文 (受講人数が多いので、分割して紹介します)
小泉成美さん講演 生徒感想文 ①.pdf
小泉成美さん講演 生徒感想文 ②.pdf
小泉成美さん講演 生徒感想文 ③.pdf
小泉成美さん講演 生徒感想文 ④.pdf