いずみ会は、旧都立大泉中学校・都立大泉高等学校の卒業生で構成される同窓会組織です

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前回までに、比田井さんが故春風パウロ(海老澤光義牧師)に師事して腹話術を習得され、地元を中心に活動を展開されておられることを紹介していただきました。
比田井さんは、この腹話術の新しい題材を求め、また、その脚本制作、再編集の参考とするために、国内で腹話術演芸・実演を観るだけにとどまらず、海外にまで足を運ばれています。
今回は、オーストラリアへ行かれた折の体験談です。

 

 寄稿 大泉の学窓から信州へ その9 

        ”オーストラリアでの体験の巻

             高校25期 比田井(近藤)愼爾


 春風イチロー師匠は、わたしたち弟子に「人の芸を盗め」と諭していました。

盗む、では印象が悪いので、私は国内外で芝居や演芸を観たり、各地のキリスト教会を訪問し、より良い脚本がつくれないか、探求を重ねました。


1.1987年のオーストラリア

  1987年(1回目の新婚旅行 この時の妻とは2015年に死別)、クイーンズランド州、州都ブリスベンにも、一泊しました。

自由時間に街角でキリスト教教会の聖歌隊集会(住所下記)がある、という掲示を見つけ、会堂を訪問しました。練習を会堂席で見物させてもらい、終了後ある婦人との立ち話となりました(和訳比田井)


 ご婦人:お国はどちら?

 私  :日本です

 ご婦人:日本のどちら?

 私  :長野県、東京から鉄道で2時間ぐらいの所です

 ご婦人:長野県で何をしていますか

 私  :ヒラの会社員です

 ご婦人:この町では、どのホテルに泊まっているのですか?

  (日本人にも身分があると思ったらしい)

 私  :***です(一流ホテル名、日本では新婚旅行なら当たり前のホテル)

 ご婦人:会社員で***に泊まりますか???

 私  :身分を知りたかったのですね、日本に身分はありません、例外は皇室です

 ご婦人:皇室があるのに、身分が無い???


教えてください、私の英語力では日本社会の仕組みを説明できません。ご婦人は「英語が苦手だから、変な事を言うのだろう」であきらめてくれました。私に英語力があれば、かなりの衝突になってしまったでしょう。同行した妻とは11年前死別。

   *教会住所:32 Wickham Terrace, Spring hill, Queensland 4000.


2.2025年のオーストラリア(2回目の新婚旅行)

  前述した1987年の対話が気になり、合計6回オーストラリアを訪問しました。

 最近では再婚の妻と2025年にオーストラリアへ行きました。同じ様な身分質問は2025年のオーストラリア(ニューサウスウェールズ州シドニー市内)ではありませんでした。ただし、40年ほどで「日本は特異な文化を持った国」と認識され始めているように私は感じます。

そこでお願いです…。「ゆい」という共同体には役割の違いはあるけれど、身分に該当するものは見つかりません。ならば、外国人に「ゆい」をどう説明すれば良いのか、皆さん教えてください。死別した元嫁は「いいんじゃないの?それぞれの文化だから…」でした。

 2025年の渡航で印象に残ったのは香港人の皆さんです。アジア系外国人を見かけると、2025当時は香港人かと思える様子がありました。シドニー街中のあるレストランで隣席した香港人の方と話しただけですが、そのご一団と話した感触では、亡命先を探しているようでした。例えば、シドニー街中の教会で日曜礼拝に出席した時も多数のアジア系信徒がおられ、私たち夫婦は広東語を話す同じ環境の人と間違われました。教会にはすでにアジア系キリスト教徒が多数おられました。さて、香港人が宗教弾圧(資料X)から逃れて日本に亡命で来日したら、日本人の私たちが何をしてあげられるのでしょうか?これも難問です。日本のキリスト教徒は高齢化しているからです。若くても英語で困ります。

 ついでに現代社会が背負う難問をもう一つ、コロナ禍で先進国が背負う苦悩に、私たち「ゆい」を担う一員は何をすべきなのでしょう?シドニー訪問は私にとって4回目、前回はシドニーオリンピック直前でした。前回と比べ2025年には、生活に困っている人々が多く、気の毒でした。日本以外の先進国はコロナ禍で給付金を日本の約3倍以上配りました。当然歯止めの効かない物価上昇となり、給与も上がったそうですが、上がらない人も多数いました。ですから下記に添付した写真、教会入口のストリートの、あちこちに手作りの寄付看板を建てて、座り続ける人々が目立ちました。日本と違うのは、座る人々の表情が明るいことでした。ヨーロッパ系人々には厳しい身分がありながら、困っている人に対する温かい眼差しがある、私はそう感じました。ここは見習いたいものです。また、先住民アボリジニの皆さんも、あちこちで出会いますが、表情は明るく感じます。ただし、同じオーストラリアでも州によって人権感覚は違うそうです。町を歩く人々の笑顔が印象深く残る2025年の旅路でした。

次回は「芝居の街、ロンドン」を話題にします。


        

       シドニー市内セントアンドリュース教会  

   資料:教会住所George &Bathurst Streets, Sydney, NSW, Australia 2000

 

 資料X 香港の宗教弾圧:  
      1国2制度の下で信教の自由が保障されていた香港には、740万人の住民の中
      に100万人を超えるキリスト教徒が暮らしている。共産党による香港国家安
      全維持法等による「中国化」の圧力が強まってきて海外に逃れる牧師が増加
      している。(毎日新聞 2022年7月6日)
  

   

     


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