いずみ会は、旧都立大泉中学校・都立大泉高等学校の卒業生で構成される同窓会組織です

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高校24期高橋眞姫さん、会報65号でお願いした人材バンクに登録をいただき、早速ご寄稿をいただきました。

最近、コロナ禍で熱を帯びているペット飼育ですが、動物愛護、ペットとの共生をテーマに、貴重なご経験を執筆していただいています。

末尾には、高橋さんが取材を受けた記事も紹介されていますので、是非ご覧ください。

可愛い猫の写真が満載です!



 動物愛護推進員ってなに?

        髙橋眞姫 (高校24期)  東京都動物愛護推進員、NPO法人ゴールゼロ 理事


私は東京都の動物愛護推進員をしています。これは職業ではなくボランティアです。つまり無給です。
またNPO法人ゴールゼロという団体の理事をしています。
いずれも動物に関わる活動ですが、生まれた時から音楽と動物が好きだったので、音楽大学を卒業し、しばらく音楽系出版社に勤めた後、自由な時間ができてから動物関係の活動を始めたのは順当な流れだったのかもしれません。

行政の推薦で東京都の動物愛護推進員になってから、都知事が何人か変わりました。今までで一番強かったIDは石原都知事の名前が書いてあるもの、二番目は間を飛ばして現在の小池都知事の名前のものです(笑)

猫の乳飲児(ちのみご)が東京都の動物愛護相談センターに持ち込まれた場合(遺棄もしくは飼い主による殺処分依頼)、職員の中に獣医師が常駐しているとはいえ、センターの仕事をしながら3〜4時間おきに授乳するのは大変です。それで動物愛護推進員の中でミルクボランティア登録をしている者に「乳飲児収容されました」の連絡がきます。私も登録しているので、余裕があれば引き取りに行き、離乳するまで寝る間も惜しんでミルクを与えて育てます。その後自分の責任で新しい家族を探して譲渡します。
      

        

またその間にかかる医療費などには助成がなく、全てボランティアの負担です。しかしそれでも現在の都知事になってからは、子猫用の粉ミルク、離乳してからの離乳食、ペットシーツ、哺乳瓶などが支給されるようになりました。

猫は一回の出産で複数の子どもを産む場合が多いのですが、外で生まれた子たちは育たずに亡くなったり、カラスに食べられてしまう事も多いのが現状です。また自分の飼い猫に手術をせず、出入り自由にしている飼い主さんもおられ、正しい飼い方の啓蒙も必要です。

外で暮らす飼い主のいない猫については、繁殖して増えてしまわないように先手を打つしかありません。それを地域猫対策、と呼びます。捕獲して手術し、元いた場所に戻します。

その一連の流れをTNR+Mと呼んでいます。TTrap(捕獲)NNeuter(不妊手術)RReturn(元いたところに戻す)+MManage(手術後の地域猫の管理)です。手術の終わった猫は地域住民と行政とボランティアで見守り管理していくわけです。
日本の法律で猫は愛護動物と定められていますが、野良猫の起源は、前述した、未手術のまま出入り自由に暮らしているうちに、繁殖してしまった飼い猫と言われています。動物の幸、不幸は人間に握られているのです。

地域猫活動ばかりでなく、NPO法人ゴールゼロとして、子ども向けの動物教室も無料で行っています。現在はコロナ禍のため、休止中ですが、犬を連れて小学校や児童館などを回っています。
       

私も自分の愛犬、ルーシー(ゴールデンレトリバー)を連れて一緒に参加していました。またゴールゼロのメンバーには獣医さんが多く、動物の説明がわかりやすく面白いので子どもは夢中です。
動物教室の一番の目的は、動物と仲良くなってもらうこと、です。動物好きが増えれば、環境、食、災害時のペット同行避難などに理解が進み、まさにSDG’Sに繋がっていく、と考えています。

最近ではペットの多頭飼育崩壊や高齢者による飼育継続困難などの相談も多くなってきました。日頃から福祉関係者と保健所、高齢者相談センターなどが連絡を取り合い、横の連携を作って欲しいと思います。破綻してからいきなりボランティアに丸投げされるとボランティアも共倒れになりかねません。

日本はイギリスなどに比べて動物愛護が50年遅れている、などと言われていますが、最近ではようやく動物愛護の機運が高まってきました。

愛犬のルーシーは一昨年亡くなりましたが、私の人生を豊かにしてくれたこの子に恩返しをするつもりで、もう少し活動を続けたいと思っています。
           
 

私の猫が取材を受けた時の記事(フェリシモ猫部*)のURLをあげておきますのでよろしかったらご覧ください。

 

https://www.nekobu.com/blog/2021/08/post-2866.html

 

https://www.nekobu.com/blog/2021/09/post-2889.html

*フェリシモ猫部:通販サイト「フェリシモ」内の猫好きのブログサイト

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詳細は、次記サイトを参照ください

フェリシモ猫部│フェリシモ (nekobu.com)


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