いずみ会は、旧都立大泉中学校・都立大泉高等学校の卒業生で構成される同窓会組織です

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2月10日に開催された、中学3年生を対象とした職業講話、受講生からの感想文が届きましたので、講話内容、講師の感想文と共に紹介します。

また、当日の模様を文末に動画にて掲載していますので、是非ご覧ください。


 小川晶 講師(高校44期) 植草学園大学 発達教育学部 准教授
  
  

 高校生の頃の自分を振り返ると、選択肢がたくさんある高校生でした。
自分のなかの認
識に苦しんだり、他者を羨んで真似てみたり、若さゆえの迷いや不安をしっかりと経験したと思います。人がどう行動選択するのかを知りたくなり、あかちゃんと家庭へ視点が向かいました。誰もが最初は0歳です。大人がどうかかわれば、その子は様々な危機にも立ち上がり、他者を思いやり、その人らしく幸せに豊かに安定して一生を終えられるのか。今回はその少しを中学生の皆さんにお話しする機会をいただきました。

 

 「一生もの」は、見えないし、自覚もないし、点数化することもできません。しかし、その人の行動選択に方向付けをして顔を出します。自分を苦しめるような「一生もの」には少しの修正が、自分にチャンスをくれて下支えする「一生もの」には、感謝が必要です。それを獲得させてくれたのは、身近にいる大人です。

 「保育」は乳幼児の世話をしたり一緒に遊んだりする営みではなく、その子が30になっても40歳になっても、健康で個性を生かした就労をして内なる自信家(自慢屋ではなく)であるために必要な「一生もの」を育てる営みです。興味のある方はぜひ学んでみてください。

受講生からの感想文です。

 学んだ事・感想

★乳幼児期はその後の人生への影響が大きいので教育、食育、意識の教育等たくさんのことを大人は考え、教え、見守るべきだと感じた。

★子どもたちにとっての教育は遊びそのものであること。0歳~5歳の想像力は大人よりもすごいものがある。親・先生は大変だし、すごい。

★その人の「普通」の大半は乳幼児期の家庭や、環境の影響が大きい。子どもと接するときにその発言が子どもにどう影響するか考えるべき。価値観や考え方を押し付けるのは良くないと思ってはいたが、具体的に言われると全然わかっていなかったと感じ、印象に残った。

★良いおもちゃというのは、子どもたちの創造の幅を狭めないものというのが分かった。そして保護者は子どもと接するにあたって子どもが作ったものに対して「これは○○だね」というのではなく、「これは何?」と子どもの想像豊かな世界に入ってあげるのが大切だと思った。

★子どもの創造する力、工夫する力、主体性を育てやすいおもちゃの特徴は、子どもに「こう遊べ」と命令されないものや抽象度の高いもの

★子どもを育てる立場にある人はどんなおもちゃを与え、どんな遊びを促すか、乳幼児期ではとても大切。特におもちゃは抽象度の高いものをあたえる必要がある。遊びにおいても男女にとらわれない多様であるべきで「普通」にとらわれない。そして、乳幼児期の経験は将来に大きく関わってくる。という話から自分の中にある固定観念がたくさんひっくり返されました。自分が将来子育てをするとなったとき、本当にこんなことができるのかと不安になりましたが、今日の話を思い出し頑張りたい。

★子どもは自分たちも思いつかないような発想を持っているので、固定観念をおしつけるなど可能性を狭めるようなことをしてはいけない。

★想像力の発達とそれを助長する教育、阻害する教育につぃて深く考えることができました。今後の授業やこどもと接する機会に活かしていきたいと思う。

★様々なことの価値観、考え方において、強要や決めつけをすることは、自分や人の将来や道が閉ざされてしまうこともあるだろう。いろいろな観点から物事を捉えることが大切だと思った。また、人から教わったことを鵜吞みにするのではなく、自分にとって何が必要か不要かを考え、実行するということをこれから大事にしていこうと思った。

★以前、職業体験で幼稚園に行きました。その時は園児たちと仲良く遊ぶこと、危険から守ること、学びのお手伝いなど意識してお手伝いをしました。今回このお話を聞いて乳幼児期がいかに将来にとって大切か良い鵜分かったので、新たな視点でもう一度やってみたいと思いました。

★「積み木」を通してどんな構造になるか想像しながら多くのことを学んでいたことに驚いた。そして乳幼児期のこどもたちは豊かな創造力を生かして、どう遊ぶか、どう使うかを主体的に考えていたことに感心した。

★こどもの世界と大人の世界は全く違うものなのだと感じた。子どもの想像力は大人の数倍もあり、大人は現実世界の概念に当てはめてこどもの行動を見てはいけないことがわかった。思ったより子どもと関わるのは大変で、「適切な対応」と一言では言い表わすようなものではないと思った。

★男女のこと、子どものこと、成長について、今まで想像していた以上に奥が深く、おんぶひもやハイハイの話など初めて聞いたことばかりでした。今思うとたくさん恵まれて過ごしてきたと思うので両親にしっかりお礼を言おうと思いました。

★このおもちゃからどんなものを作り出せるか、どんな遊び方ができるか、それを決められていない方が想像力を育てることができる。よって、私たち中学生も指示されたことをやっているだけでなく、主体的に学びを得ようとすることによって、より深い学びを得ることができる!

★乳幼児期から、自分を大切にする教育をすることで成長しても個性を尊重できるようになる。世の中も男らしさ、女らしさからその人らしさを重視する姿勢になってきている。子どもに遊びたいおもちゃで年齢や性別、発達の速度を気にせずに遊ばせるべきだ。

★ごっこ遊びをしているこどもに「これは○○だよね」と声を掛けるのはよくなく、どんなものなのか相手から引き出してイメージを伝えてもらうことが大切。これから先、幼いこどもと触れ合う機会があったらその子にとってどのように声掛けし、関わっていけばよいのか参考になりました。

★子どもたちに対する関わり方が良くわかりました。子どもたちがのびのびと想像力豊かになるために何かを強制することなく、周りの人が良い環境を作ってあげることが大切だと思いました。


当日の会場の模様は、以下を参照ください。

http://www.youtube.com/watch?v=_si3vMm6Zx4

今年度は新型コロナの影響で規模を縮小しての職業講話開催となりましたが、来年度は従来通りの開催を予定しています。

会員各位のご協力をお願いします。

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